かわうそドラマ

ドラマ 時々 映画と本 の感想ブログ

アンナチュラル 第9話 敵の姿

野木さんの本領発揮回だ!

このドラマの凄いところは第一話から同じ「テーマ」を忠実に守っていること。

 

第一話で示されたように、ミコトが仕事を行う目的は「不条理な死」という敵に立ち向かうこと。

そして犯人は「法」で裁くこと。

 

一歩間違えれば、ただの犯人探しのミステリーに陥りそうなところを、

常に「法医学者」としての視点に戻っている。

 

今までドラマで取り上げられ続けた普遍的なテーマを扱っているのに、

他のドラマと何かが違うと感じるのはこういう視点なんだろうなと思う。

 

あくまでミコトたちの役割は「法医学」を通して不条理な死に立ち向かうことなんでしょうね。

 

ミコトが役割を意識していることを通して、きっとドラマを作るチームも

「脚本」「演出」「役者」・・・全ての人が、お互いの役割を意識し、

お互いの役割を尊重しているんだろうな、と伝わってきます。

 

 

それにしてもいつもはクライマックスに持ってくる主題歌の「lemon」を中堂と糀谷夕希子のシーンで流すのは反則です!

 

 

「どういう理屈だ。」

「理屈じゃないの。」

 

「私たちは法医学者です。法で落とし前をつける。」

「理屈はそうだ。犯人を見つけ出して殺しても何も変わらない。

死んだ者は生き返らない。綺麗な花になることもない。理屈ではな。」

 

夕希子の「理屈じゃない」という言葉をこのタイミングで使用することになるなんて悲しい。

 

 

9話を通して、未だに残っている謎は週刊ジャーナルの目的。

このドラマはあくまで法医学ドラマでミステリーではないことを考えると

犯人は別にいることは考えずらい。

 

宍戸はただ単に大きなスクープを取ることだけが生きる目的なのか・・・?

末次はなぜ六郎をUDIに送り込んでいたのか・・・?

 

次回予告を見て、

あれだけ批判していた、嘘の鑑定書を書くことに葛藤するミコトも見れそうだし、

今までの回で伝えていたことを覆すような展開が待っていそうだと思った。

 

来週1時間でこれら全てが解決するのか?

でもこのチームなら大丈夫。伏線を回収し、綺麗いまとめてくれると信じています。